PostHeaderIcon 大学生対象山仕事体験講座 レポート 

 30歳を過ぎてチェンソーの使い方を教わって、間伐をやるとは思ってもみませんでした。

糸島市の林業研究クラブの「山仕事講座1泊2日」というプログラムに、いとひとねっとが協力しているのが、記録係として参加したのですが、ほとんど参加者同然の扱いを受けました。

 林業の現状を学ぶオリエンテーションから始まり、チェンソーの実技、間伐の体験、夜の意見交換会。次の日は林内作業車による集材、丸太の製材、木工製作とみっちりのスケジュールです。学生に多く参加してもらおうと声かけをしていたこともあり、私は平均年齢を上げる立場。「将来大工になりたい」という研究室の後輩も参加してくれました。

 森林の手入れが行き届かない原因は、なんといっても木材のコストが合わないこと。5ha未満の山林保有者が多いため、林道整備などが行き届かず、スケールメリットによるコストダウンがなかなか進まないようです。そのため、間伐も間伐材を運び出さない「切り捨て間伐」になってしまうのが現状だそうです。

 実際に山に入ってみると、木の幹が細く、密集しているので、陽光が差し込まず、下層にほとんど植物がないことがわかります。森の状態が良くないことは、素人目からも明らかでした。

陽光がほとんど入らない森林の様子

陽光がほとんど入らない森林の様子


 さっそく間伐を始めようとするのですが、間伐すべき樹木選びから、なかなか進みません。樹木の密度が高いので「3割間伐(3本に1本の割合で間伐)」なのですが、かなりの傾斜地なので、よい足場がなかったり、場所はあったとしても木が太くて、自分の技術に自信が持てなかったりと、なかなか決断できません。いざチェンソーを当ててみても、どれだけ深く刃を入れても大丈夫なのかがわからず、常に腰が引けてました。私の場合は、倒そうと思って切った受け口とは、90度違う方向に倒してしまいました。頭で理屈はわかっても、なかなか思ったようにはいきません。ですが、隣のグループでは、大学1年生の女の子が、楽しそうに1人で10本近く間伐していたそうです。「林業は私にはムリ」と感じた林業体験でした。

チェンソーの実技講習

チェンソーの実技講習


伐倒方向を決める受け口切り

伐倒方向を決める受け口切り


陽光がほとんど入らない森林の様子

陽光がほとんど入らない森林の様子



レポーター:本田 正明

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